あの日の空。。。

今日で東日本大震災から丸二年が経とうとしています。

被災された方々のご苦労は今なお続き、復興対策も思うように進まない中であっても
報道番組で拝見するお姿は、常に笑みを浮かべ感謝の言葉をのべられていらっしゃいます。

その真摯で前向きな強さに私達はいつも大事な事を教えられているように思います。


擬宝珠のようなつぼみ


今日は二年前のあの日、私が見た伊勢の光景をお伝えしたいと思います。。。

あの日、珍しく仕事が早く終わり、スーパーに寄って買い物してから帰ろうかなっ~と、帰り道の外宮の山々の真ん前にあるスーパーに向いました、ちょうど14時くらいです。

車を停める直前、空が晴れているにも関わらず数粒の雨が落ち始めました。

「あれっ~!?雨…」

「でもなんか変!?なんで?どうして?とてもとても悲しそう~」

いつもなら、晴れているのに降って来た雨に遭遇したら、ああっ!キツネの嫁入りねっ♪ぐらいにしか思わないはずです。

ですが、それとは比べ物にならない、なんと表現するべきなのか判らないの程の寂しさ、悲しさ、辛さのような感覚を持ちました。

一言で表すなら、それはきっと 憂い です。

まるで伊勢の空が我慢しきれずに流した涙のように感じられたのです。

駐車場に車を止め、すぐ外宮の山々を見つめました。


咲き始めの白梅


とても静かでした。

むしろ静か過ぎる…、まるでジッと息をひそめているのか!?そんな緊張感さえ漂っているような気がしていました。

ですが、それが何を意味するのか、その時の私は知るよしもなく、すぐ現実に引き戻され、洗濯物を外に干したままだった事を思い出して、買い物もせず急ぎ家に帰ったのです。

大急ぎで洗濯物を取り込みましたが、その頃には雨は止んでしまっていました。

室内に入り、洗濯物をたたんで何気なくテレビを付けたのです。
いつもは夕食時くらいしか付けないのですが、その時は偶然スイッチを押していました。

それからまもなくの事、そのとてつもなく大きな震災の発生を知らせる警報が流れ始めました。


白梅の注連縄



そういう事だったのか…

その一連の流れと言うべき、伊勢の自然の想いに気付いたのは、むしろその翌日でした。

翌日の朝、大きな爪あとを残した被害状況、原発崩壊の危機、不安に暮れる皆さんを目にし、胸を締め付けられる感覚を覚えながら、東北及び被災された方々のご無事を心から願い空の下に立ちました。


私個人は伊勢の特徴は生き生きとしたその空(空気感)にあるような気がしています。
深海のよう…とも表現されるその深く濃い青は私の自慢の一つでした。

それがあの日から、伊勢の空はいつもの色を失いました。
いつものような精気が全く感じられません、見た目の色も昨日までの空とは全く別物でした。

ですが、それらを見た時、私はむしろとても誇らしく嬉しかったのです。

「行って下さっている!」

そう私の中では確信しました。


木遣子の采(ざい)のよう



それから、数日が数ヶ月が経っても伊勢の空の色は元通りにはなりませんでした。
台風シーズンになり台風一過が過ぎた朝でさえ元の色ではありません。

「久しぶりの青空が戻り…」台風が過ぎた後のそんなニュースや声を聞いても、普段の空の色を知っている私からしたら

「こんなのまだまだ~100%にはほど遠い!」と自慢げに想っていました。

戻らない空の色は、伊勢の神々が今なお被災地の皆様に寄り添っている証。

普段は御神域の鳥居の奥にお鎮まり下さっている神様ですが、国難とも言える危機の際には、御自ら動いて下さった。

自然の猛威を鎮め、命懸けで国を守ろうとしていた人々に寄り添う、そんな慈悲の想いの様々な神計らいがあの時は確かにありました。

逆に言えば、東日本の方々の心の清らかさが、伊勢の神々をも動かしていたのだと考えていました。
真面目で忍耐強くそれでいて心根の優しい、その風土と人々だからこそのお力でもあったのでしょう…。

私など取るに足りない弱小伊勢市民ですが、伊勢の神々が懸命に東北の皆さんに寄り添って下さっているのなら、

「どうぞ御心置きなくいってらして下さいませ、お留守はしっかりお守りさせていただきます!」

そんな事を想いながら、いつも空を見上げていました。

ですが、そんな話なんの確証もない私個人の観想でしかありません。
ましてや 神も仏もない… とお心を痛めていらっしゃる皆様を前にして、こんな記事を書く事さえはばかられていました。

私自身も人を助けられるのは人であるべきだと考える一人です。


咲き誇る白梅



ですが、咲き誇る白梅とそれ越しに見える空を眺め、その色にその御心に感謝している一人でもあります。

憂い とは、それに人が寄り添うと 「優しさ」 になるんです。

神々が私達の心の中にある優しさを信じてくれている。
どんな試練や困難も心と心をしっかり結び共に歩んで生きたい…、素直にそう思います。


伊勢の空の色、どうか今を生きる全ての皆様に届きますように…

そして、東北の復興への願いと追悼の意を込めて…


白梅と伊勢の空


改めて、亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げます。


スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

3/11に寄せて

 今日は3/11だし、ひょっとしてと思いおじゃますると、更新されていて!心が凛となる梅花の写真ありがとうございます。私の住む町でも毎年真っ白い梅の花がまだ寒風吹く頃から咲き始めてくれます。その強さに被災者の方々を思い、御苦労を偲びながら、亡くなられた方のご冥福を祈り今日の日を過ごさせて頂きました。いちこさんの今日の記事を拝見して、きっと神様方が恩寵をかけて下さっているんだと嬉しく感謝しました。私も年末から「憂い」に多くの周囲の「人」に寄り添い、手を差し伸べて頂き、その「優しさ」に助けてもらいながら、御蔭様でどうにか無事に貴重旅を続けさせて頂いています、今の積み重ねが白紙の未来つくると信じて・・・。またいちこさんの心清まるブログの更新楽しみにしていますね。いつも本当にありがとう御座います。

放浪者さま

コメントありがとうございます(^_^)

日本中が一つになり被災地に向け送った黙祷が、被害に遭われた御霊に届く事を願うばかりですね!
おっしゃるとおり神様の想いのこもった印は、私達の至る所に溢れているはずだと私も思います。

私達伊勢の民の御神事は、来月4月の浜参宮から公にスタートします。
夫婦岩で有名な二見の神社で御祓いを受けた後、出発の儀式に臨みます。
そしてクライマックスは真夏の白石持ち神事です。
熱い夏になりそうです~!!

またぜひいらして下さいね(^o^)/~~~

感謝ママさま

感謝ママさんお待ちしておりましたヨ^^ こちらこそ、ありがとうございます~。

白梅の花言葉は、気品、厳しい美しさだそうです。
厳しい冬を乗り越えて、まだ寒さが残るうちから、その美しい花と芳しい香りをたたえます。
苦しみ、辛さを誰よりも深く知るゆえの美しさは、人の心を動かしますね!
感謝ママさんも全く同じで、感謝ママさんそのものが、多くの方々を動かしているのだと思います。

優しさ溢れる皆さんに囲まれてお幸せでいらっしゃいますね!
きっとその周りの方々も感謝ママさんの力になりたいと強く望まれているのだと思います。
感謝ママさんの想いはしっかり皆さんに伝わっているし、皆さんの想いも感謝ママさんはとっても有り難く受取っていられると思います。
心と心をしっかり結んで歩んでいらっしゃるから、大きな力を生んでいるだと思います~

人の想いの力って素晴らしいですね(^_-)-☆

優しさ

いちこさん、美しい梅の花と伊勢の青い空を有り難う御座います。
いちこさんの優しさを感じるとともに、伊勢の神様の温かさを感じました。
今、生かして頂いている私達は、亡くなられた方々のことを胸にしっかり生を全うしなければなりませんね。
1日1日を大切にしたいと思います。

ユーマミさま

いつもありがとうございます(^_^)

本当に多くの犠牲の上で教えてもらった大切な事が数多くあります。
その学びを大切に育み実践し、私達が生きる姿でもって後世に伝えていかなくてはいけないって事なんですよね!
生かされている…この一言に尽きますね!

ユーマミさんにも多くの事を学ばせていただいています。
ありがとうございます。

空の色

いちこさんが「空が悲しそう」と感じられ、もと深く澄んだ空色ではないと感じていらっしゃるお心に、いちこさんは伊勢の神様とともにいらっしゃるのだな〜と、思いました。あの日神様はきっとこれから起きる事に涙を流されたのだと思います。
今日のブログは3/11のことが蘇り、涙なくしては読めませんでした。
亡くなられた大勢の方々と被災されて、それでも頑張って今を生きていらっしゃる方々のこと、そして、その方々のお蔭を頂戴していることを忘れないと思いを更に強くいたしました。
あの震災から全てが見直され、防災意識が全国で高まったように思います。

私の住まう当りは、最近の空は色が中世の頃の青さだな〜って思う事があります。排気ガスがいっぱいだから、そう見えるのかもしれないのです。
中世の頃から生きている訳じゃないので、知らないのですけどね。
うまく説明できないのですが…。
いちこさんのお蔭で、小さな頃に見た、どこまでも青く澄んだ空の色をはっきりと思い出す事ができました。ありがとうございます。
今、生かしていただいてる各自が、内包しているそれぞれの宇宙の空の色を優しさで深く青くしていかないといけないのですね。

みつばちエミリーさま

コメントありがとうございます(^-^)∠-☆

> 今、生かしていただいてる各自が、内包しているそれぞれの宇宙の空の色を優しさで深く青くしていかないといけないのですね。

↑とても素敵な表現ですね!感動しました

そっか~自分自身で空の色を創り上げていく事が出来るのですね♪
伊勢の空のように深く濃い青を称えられるよう私も頑張りたいと思います。

被災地の復興はまだまだこれからだと思います、私達がその痛みを忘れなければどんな形でも寄り添えるはずだと思います。
各々が自分に出来る形で寄り添う、それがなくて真の復興はありえませんよね!

いち子さんへ。

ありがと

高野陸離さま

こちらこそ~ありがとうございます(^-^)∠-☆

はじめまして

こっそりひっそり澄んだ清い空気感を持つお写真と、いちこさんの優しい文章を拝見させて頂いています。
東北の方々には難を背負って頂いたようで申し訳なく感じていました。
お気持ちが優しい大らかな方が多い地区から、これから奇跡のような明るい人、出来事が始まるのを応援しながら見守って行きたいです。
23日から正式な参拝は叶いません
が初めてそちらへ、伊勢神宮へ伺います。緊張と楽しみとで胃がキュるキュるしています。
いちこさんの優しい感性が培われた地を、神様がいらっしゃる所へ私なりに精一杯感謝を捧げさせて頂こうと思います。

ううおさま

お越しいただきありがとうございます~

> 伊勢神宮へ伺います。緊張と楽しみとで胃がキュるキュるしています。
心配ないですよ~♪どうか肩の力を抜いてリラ~ックスなさって下さいね(*^-^*)

伊勢は皆さんの故郷ですし、神宮の神様は親神様でもあられます!
だから久しぶりに実家に帰省したような気持ちで、満面の笑みを神様にお見せして下さいね!
真っ直ぐにお慕いしてるそのお心がきっと伝わると思いますヨ~♪

そうじゃないと、美味しい物も沢山召し上がっていただけないし…(笑)
伊勢の空気や水や食べ物が美味しいのは、帰省した時の実家のご馳走と同じ意味があるように思います~
ぜひ堪能していって下さいね(o^_^)b

改めて。

ありがたうご座位ます。

高野陸離さま

同じ大切な国土の上、御礼なんて言いっこナシですよ~^^

頼もしく心強い。

ウルトラマンや仮面ライダーが正義の味方であるやうに、伊勢に居られる神々が東北の危機を救うために動いて頂いていると思うと心が躍ってしまうんです。失礼な例えと思われるかも知れませんが、必ず勝てる、乗り越えられると。

陸離さま

私達人間だって、東北だろうが東日本だろうが西日本だろうが、同じように心を痛める事には変わりないのですから、神様であれば尚の事だと思います。
その神様の目に映る私達である事が、とても大事なんだと思います。
プロフィール

いちこ

Author:いちこ

伊勢神宮の神様の森は甲子園球場の1300倍!だから伊勢の空気や水はとても清らかなのです

コメントもお待ちしております^^

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード