思い焦がれて…その2

8-9内宮奉献7


さぁて~、私達は古市街道をぐんぐん登り、一番上の牛谷坂手前まで来ました。

昔々のおかげ参りの伊勢道中、その一番の花町であった古市は、それはそれは活気のある場所だったようです。
今ではその面影を残すものをほとんど見る事は叶いませんが、道の細さだけは、その当時のままだそうです。

未だにとても狭い道で、バスが一台通るだけで、対抗する車はスムーズに通る事は出来ません。
それがこの地区では当たり前になっていますから、まず前方に車がある時はむやみに突っ込まず、少しのスペースにすばやく車を入れ、相手側を先に通します。
そんな譲り合いの精神と慎重さのテクニックを、誰もが自然と身に付けている町と言えるかも知れません。


そして、そんな狭い道を大昔から通って来た小さな奉献車が、歴史の古さを物語る自慢の種にもなるのです。
小さい=古くからあるとも言われます。
我が町の奉献車もそんな中の一台、各町それぞれ趣向を凝らし、近年新しく立派にされた奉献車が多い中、
大昔からの奉献車を愛着もってとても大事にしている町の一つです。
我が町の奉献車はかなり古くからある奉献車にも関わらず、その大きさは大きな部類に入るそうです。

そして、この牛谷坂手前には、神宮の神宮大麻を奉製する神宮司庁頒布部と神宮の寮があります。
私達は略して、大麻課と大真面目に呼んでいますが、やはり伊勢市外の方の前では、慎重に発言しなければなりません(汗)

なにせ、『たいまか!』ですから…(;^_^A 

そんな大麻課前の公園広場で、少し早めの昼食です。
早朝から猛暑の中での行事、しっかり休憩と食事をいただき、出発に備えていたのですが…

どうも先に内宮さんに入る予定の地区が、総勢3,500人以上にもなる大所帯、(総勢850人の我が町の3倍です!)
そこら中で、中に入りきれず大渋滞との報告があり、私達は足止めになりました。

ちょうどお昼近くなり、その炎天下の下では、少ない日陰がより少なくなってしまいます(お日様真上ですからね笑)だけど、それだけ大所帯になる気持ち、誰しもみんな解るのですよ~!
だから、お互いみんなに気遣いながら、出発の時を静かに待ちました。



8-9内宮奉献8


↑ さあ、いよいよ出発の時、ここからは奉献車に乗る本木遣の神様も、大人の神様に交代です!
実は、この先の牛谷坂、とても急勾配な坂道を下る事になり、最大の難所でもあります~
おまけに下り切った先は90度に直角ターンです!(猿田彦神社の手前の場所ですよ~)

子供神様を守る意味でも、大人神様本領発揮です!!


8-9内宮奉献9


↑ そして私達も、木遣歌奉納で士気を高めます~



8-9内宮奉献10


↑ 急勾配の様子が解っていただけますでしょうか~!?下の方まで町民が続き、
『ゆっくり、エンヤ!ゆっくり、エンヤ!』と囃し手さんの拍子に合わせ、息を合わせます。



8-9内宮奉献11


↑ 奉献車もいよいよ下りにさしかかります!


8-9内宮奉献12


↑ 梃子方(てこがた)さん、舵取りをしながら、その付加を身体で受ける体制に入ります。


8-9内宮奉献13


↑ ん?ここで、見慣れない背中のマークが・・・!?
倭の字に似ていますが、コレは桜のお印です。

この古市街道の牛谷坂近くの町内が桜木町と言いまして、そちらの先鋭部隊が応援に来て下さり、一緒に下がるスピードを調節しています。

こう言った、その地区地区をお守りする地元民が、相互に助け合う光景はこの遷宮行事の中でよくある事なのです。
このように直に手助けをして下さる形もあり、昔ながらの伊勢音頭を素晴らしい歌声で聞かせて下さったり、お出迎えと言って、自分の地区を通られる時、冷たいお茶や塩入りタブレット、タオルの濡らす氷水をマラソンの給水所のように配って下さったり、どこか親戚のような親しさで迎えて下さいます。

ほらっ奉献の最中は、曳き綱から手が離せないでしょ!
なるだけ両手が空く様に、私達参加者は持ち物も最小限に限られているのですヨ~。

我が町も行列の前後に冷蔵車を走らせ、町民の健康管理には最大限気を付けますが、暑過ぎる最中の行事、町同士のこうした支え合いがあって成し遂げられる事なのですよね~

それだけ、伊勢市全体で御白石持ちを成功させる、それが伊勢市民みんなの悲願なんです。


<もうちょっと続きます・・・>

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流石です

炎天下にもかかわらず、静かに時を待たれたり、
支えあい、助け合う素晴らしい世界ですね。
もう伊勢の方々は弥勒菩薩様が大勢ですね。
流石はお膝元でいらっしゃる。日本の皆がこうなって、世界に広がれば
平和な素晴らしい世の中になるのになぁ。
くだり坂をあの重い奉献車にブレーキかけるのは梃子方さんたちなんですね。
手が離せないすごいシーンで、いちこさん、撮影をしてくださって感動です。ありがとうございます。
もう、一緒に曳かせて頂いてる気分です。
なんだろうこの胸の熱い想いが溢れる感じは…。
遷宮後に伊勢神宮に参拝が叶う時に、今日のお写真の数々を感謝とともに思い出すと思います。

みつばちエミリーさま

コメントありがとうございます~(^o^)/~~~

ホントに~多くの方々の優しい笑顔に支えられ、
なんだか全員が身近な親戚状態に感じられた特別の日でした。
同じ志を持った人達とは、とても簡単に心が通い合う、
そんな目に見えない絆を見たように思います。

真剣な梃子方さん達、その姿はとてもカッコよかったですヨ!

No title

暑い中お疲れさまでした。(歩いてるだけでも暑かったですもの〜)
5日に参拝した時は ヒノキの香りが溢れて、
鳥居やら灯籠やらクンクンしておりました。これが神気の香りなのねと。

五十鈴川が干上がったと聞いて心配してました。今日の雨で潤ったのでしょうか?きれいな五十鈴川の画像を楽しみにしております。

てんてこさま

コメントありがとうございます~(^o^)/~~~
いい御参りになられたようで、何よりです~

伊勢も先ほどまで、ゴロピカドンの大音響が響いておりまして、大量の雨を期待していましたが、
今のところ、収まってしまっています。
五十鈴川、頻繁にワン娘の散歩に行ってますので、その様子に胸を痛ませていました。
まだ水のわずかに残る所に居た、大きな白い錦鯉が私達の方に向って来てくれた様子に、精一杯の想いを重ねました。
一日も早く元の姿に戻ってくれる事を願わずにはいられません。

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いちこ

Author:いちこ

伊勢神宮の神様の森は甲子園球場の1300倍!だから伊勢の空気や水はとても清らかなのです

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